曇り。今日は天気は下り坂だという。しかも風もやや強く肌寒い。
早朝圃場へ。発送の準備など。途中Iさんが土造りに来てくれた。今日はこのまま山へ向かうつもりだったので、あらかじめご飯を家で詰めてきた。あわせて卵も持ってきたので、ラジオ体操後、目玉焼きを作り、インスタントの味噌汁と合わせて朝食。少し食べ過ぎる。
8時に出発。一応決めていたのが、せっかく早い時間から出かけるので、広島県民の森から登る比婆山系の縦走に。
普段は54号経由で行く場所だが、行きは元気もあるので大仁農道を通っていく。これで横田まで行ったのだが、結構時間がかかってしまった。
途中横田のスーパーで弁当を購入。そこからループ橋を越えて広島県民の森へ向かうが、案外時間がかかった。10時ぐらいには着くかもと思っていたが、結局は10時半。
早速準備してスタート。
牛挽山の登山口は駐車場から少し戻ったところにあり、車道を歩かなくてはいけないが、せっかくなので、伊良谷山へむかう途中から東へ向かい、登山道に合流するコースを取る。
ところがこの入り口がとてもわかりづらい。キャンプサイトの隣を通ってGPSでようやく見つけることができた。
月曜日なのにキャンプサイトには結構人がいる。しかしこんなに近い場所でキャンプして楽しいんだろうか。よくわからない。すくなくとも、自分だけでは来ようとは思わない。というか、一人で自然に浸れる場所はたくさんある。自分の普段の生活よりも人口密度が高くなるかもしれない。
牛挽山登山道の合流地点まではぬかるみあり、よくわからない場所もありでそこそこ難渋。

合流地点からは比較的整備された道で登りやすい。

風が強いので、心配していたブヨもほとんどいない。むしろ寒さを感じるぐらいだ。
途中から沢の横を通る道になる。何度か沢を渡りながら上流へ。かなり先に人の姿が。先行者がいるとは思わなかった。まあ、ゆっくりいこう。

山頂の少し手前で先行者に追いつく。どうやら駐車場の手前で這いつくばって写真を撮っていた女性のようでまたヨメナの撮影に夢中のようだ。熊鈴の音が聞こえないのか、近づいても気づく気配がない。あまり声をかけて驚かすのも悪いので撮影が終わるまで待つ。
この辺りからヨメナが道の脇をずっと埋め尽くしていた。

先に進ませてもらい、しばらくして山頂との分かれ道へ。一応行ってみたが、特に山頂の表示もない。見晴らしもあまりない。
すぐに引き返して次の伊良谷山へ。
ここから先は縦走。比較的気持ちの良い林の中を歩いていく。
紅葉の頃は楽しいことだろう。この時点で12時を過ぎていた。伊良谷山で昼食にするか、思い切って毛無山まで行くかかなり迷うが、足もくたびれていたので、伊良谷山で腰を下ろす。

例によって弁当プラスラーメン。ところが、先日から調子がおかしいガスバーナーを修理に出していたので今日はアルコールバーナーを持ってきていた。強風だったのに迂闊だった。とはいえ重いガソリンバーナーを持って上がる気にもなれず。風防はあるが、なかなか湯が沸かない。アルコールは着実に減っていく。なんとかアルコールが無くなる前にラーメンが完成。
寒く感じる中で味噌ラーメンがとても美味しい。食べ終わった頃に先ほどの女性が上がってきた。毛無山までどれぐらいか尋ねると30分ほどとのこと。頑張ればよかったかなと後悔する。
ここでしばらくゆっくりしようと思ったが、少しブヨがたかるようになってきた。片付けて出発。
ここから先も林の中を通る気持ちが良い縦走路が続く。これで天気が良ければ言うことがないだろう。

教えてもらった通りほぼ30分で毛無山到着。確かにここは見晴らしがとても良い。他に三人ほどのグループも。
お腹はいっぱいなのでここでチェアリングタイム。
しばらくゆっくりするが他の登山者が下山した為なのか猛烈な数のブヨが襲ってきた。風のあるところに移るがしつこく寄ってくる。たまらず片付けをして下山。本当は出雲峠付近へ向かうつもりだったのが、ブヨの襲撃で一気にトーンダウン。真っ直ぐに下山するルートを取ることにした。
しばらくはついてきていたブヨも半分下山する頃にはほとんどいなくなっていた。よくわからない。
緩やかな下山ルートだったので下山に1時間もかかってしまった。
ちょうど3時過ぎ。これから温泉に向かえば人も少なめだろう。横田から仁田経由でいつもの湯村温泉へ。やはり人が少なくて快適。しばらくはゆっくり浸かるが、あがるちょっと前に体に絵が書かれた男性が入ってきた。この前の亀嵩温泉であった方だろうか。
足の疲れも取れた感じでゆっくりと松江に帰る。




石畳が貼られているところも多く、歩きやすい。
所々にハナクルマバソウが咲いていた。時々足を休めては頭上の新緑を眺める。
思い切り空気を吸い込むと、肺の中が洗われるようだ。しばらくは沢沿いの道を登っていく。何度も沢を超える。ここしばらくは天気だが、ぬかるむところもあったりするので、雨の後は歩きにくいかもしれない。

大山が正面に見える他、とにかく360度、いろいろな山が見渡せる。二人ほど先客。

このコースは一方的なくだりではなく、平坦なところもありとても楽しかったのだが、降りてからの車道歩きが四キロ近くあった。嫁サンは登山口に待つことになり、一人で車を取りに行く。かなり大変だったが、リュックもないのでまだよかった。


徐々に視界が開け、出雲市西部の街並みが見えてくる。

邨界の石柱があるあたりでまず一休み。
さらに歩みをすすめると、途中、とても見晴らしが良い場所に急に出てきた。しばらく腰を下ろして稲佐の浜からずっと続く海岸線とその先に見える三瓶山を楽しむ
。目指す弥山が先に見える。結構上にある。
ここが以前登山者の夫婦に聞いた近道だろう。帰りはここを通ってみることにした。弥山北西の鞍部である。ここから弥山までほぼ100メートルを一気に上る。本当に出雲北山はこういう道が多い。
11時45分だ。すでに2組×三人の先客がいて賑やか。少し離れたところに陣取ってグラウンドシートを広げ荷物を下ろす。チェアを出していつものようにラーメンを茹で、昼食。朝、家で簡単に作ってもらった弁当だがとても美味しい。

ここから谷を下っていくが、思ったよりもしっかりした踏み跡。ものの3分ほどで比較的平坦な場所に出る。

1箇所などは高さ2メートル以上の巨大な岩が林道の真ん中に落ちていた。車などとても通れる状態ではない。



やはりここから見る大万木山は雄大の一言である。谷沿いには雪も多く見られる。残念ながら、広く展望の広がる北側は霞んでいて今一歩。
まだ新芽が動いている木はわずか。それでも秋の寂しさとはまた違う雰囲気が山に漂っている。


頂上が近いとおもうとつい足早になってしまい、息が切れてしまった。


幅は細いが笹が刈り取られていて道がわかる。歩くならこの時期が良いのかもしれない。
帰りも周囲の山々や大万木山、三瓶山などを見ながら下山。アップダウンが多いので帰りも似たり寄ったりのタイムだった。